ジャンプ24
新匣、C.A.I.を背にγと対峙する獄寺。
γの見立てでは獄寺の匣はイノチェンティのオリジナルらしいです。イノチェンティって変死してしまった方の匣職人ですね。故人の作品は貴重だから高く売れるんですかね?
でもこれ、後に判る事実からすると使い勝手悪くてあまり売れるもんじゃないかんじがしますが。(使う人を選ぶっていうか…まさに獄寺だからこそ力を最大限に活かせる匣だったかんじ。)
『エレクトリック・タワー』を完全に無効化し、属性一の硬度を誇る雷の炎のバリアすら貫くC.A.I.
その仕組みを、嵐と雨の属性の炎を同時に使うことによるものと見立てたγは、複数の波動を持つものはいるが実戦レベルとなると相当レアであり、まして二種類の炎を融合・同時使用なんて初めてだと、冷静に分析しつつも驚いています。
嵐の属性以外の炎に気付くことがSISTEMA C.A.I.を解く鍵だった…と修行を思い返す獄寺。
修行当初…開かない匣、動かない兵器、活用法の見い出せない仔猫…とSISTEMA C.A.I.を理解できずに悩でいた獄寺は、瓜とケンカして偶然兵器の中から指輪を見つけたことで、自分の中に流れる嵐以外の属性に気が付いたのでした。
嵐と雨の相乗効果のカラクリを理解した以上簡単にはくらわないと言うγに、再び『赤炎の矢』を放つ獄寺。γが雨のコーティングなら避けた方がいいかと考えていると、『赤炎の矢』は先程とは違い途中から不規則な加速をしだしました。
なんと、その嵐炎に融合されていたのは雨の炎ではなく、晴の炎だったのです!
「嵐と雨だけならば話は簡単だったんだ」
そう語る獄寺。
複数の属性リングと複数の匣を順序よく開匣しなければ力を出しきれない、パズルの匣――それが、SISTEMA C.A.I.
兵器に仕込まれた各属性のリング。属性の炎で開匣される匣、手順を踏んで初めて開匣できる匣。それだけでもかなり複雑なのに、加えて16個すべて開匣するためにさえ5種類の波動が必要なうえ、複数の炎を組み合わせて実戦でつかうにはある程度、炎の強さもなくてはいけませんよね。
そして更に、そのパズルのような手順を戦いの中で瞬時に判断・実行する頭脳もないと兵器として力を発揮しないのですから、随分使う人を選ぶ兵器だとおもいます。
だって絶対、実戦レベルの波動が5つも流れてるなんてすごく稀ですよ。そこにパズル云々のことまで加えたらこの兵器を使いこなせる人なんているのか?!ってかんじの面倒くささです。
それをちゃんと使いこなしているんだから、本ッ当に、獄寺くんの凄さにびっくりします。
それになんだか目視なのになぜか機械のような正確な測定をしちゃったりしてて、どうしたんだ?!とも。
いろんな意味ですごいぞ獄寺くん!
瓜をどうつかったらいいのかがまだわからないらしいですが、もしかしたら、瓜に嵐以外の属性の炎を与えると何か起きるんじゃないかなっ?!!とか思ったり。
いつか来るであろう瓜の活躍を楽しみしてます。
ジャンプ25
「] BURNERのフォームを自分で矯正する?」
そう上目遣いに尋ねるツナ。
んぎゃあっ!!
いきなりヒトコマ目から愛らしいツっ君のご登場で思わず歓声あげそうになりました。(←既に叫んでるよ。しかもそれは果して歓声なのか…?)
ともあれ、ツナとスパナの修行が始まったようです。
修行開始前の説明中らしく、スパナはコンタクトディスプレイという物を片手に、ツナに修行方法を説明してくれます。
コンタクトレンズ型のディスプレイを装着し、グローブと連動させることでディスプレイに炎の出力状況を映し出して、炎のバランスを対称にすれば『] BURNER』は安定する…というのがスパナの考える修行法。
ディスプレイに見える炎のベクトルの矢印を左右が重なるように撃つ、という視覚的に左右の炎のバランスを取りやすくする至極単純な方法に「それだけ?」と意外そうなツナでしたが、リボーンは客観的に見るのはいい考えだと賛同します。
その評価に口の端を持ち上げるスパナの表情はどことなく得意気なかんじです。
そこに反対の声が割り込みます。ミルフィオーレなんて信用できない、と十代目の身を案じてリボーンに意見するジャンニーニ。
そんな心配に対してスパナは答えます。
このディスプレイは匣兵器にすでに使われている信頼できる技術だ――と。
そんなわけで、獄寺もそのディスプレイを使っている、ということでした。先週の謎が解けましたね!
嵐+晴の弾の爆発の中から出てきたγは電狐を繰り出します。
複数の炎が使えるといっても中遠距離兵器には接近戦闘に持ち込めばいいと、獄寺へ距離を詰めるγ。
電狐を封じられるも、弾にはあたらないと攻撃を仕掛けようとすると、今度は雲属性の弾を近距離から受けることに。獄寺自身も近距離で起こった爆発の風圧に飛ばされつつ、C.A.I.(=瞬時武装換装システム)の瞬時に切り替わる弾の特性についてこれなかったなと独語します。
コンテナに寄りかかりつつγは懐からある匣を取り出します。
それは幻騎士から渡された匣。ブラックスペルのボス・ユニからのものでした。
返す時、という言い方からして元々γの匣だったものをユニがあずかっていたのでしょうか?
つうか姫ってなんだーーー?!
貴女に忠誠を誓います的な少女漫画なエピソードがあるのでしょうか?!
それともユニはブラック側の前ボスの娘とかで、γさんはミルフィオーレが合併する以前はユニのお世話係だったとか?!
妄想は無限大ですが、正直ユニにはまだあまり興味がわかないんだよな〜まだ喋らないし。果してどんな娘なのか。
決着をつけようとγの隠れるコンテナまでやってきた獄寺。
しかしそこにγは居らず、頭上には黒く変貌した電狐とγの姿がありました。
ユニからの匣兵器の力のようですが、異様に激しくスパークする雷撃が獄寺を襲います!
この戦いの行方はどうなるのか?!…てところでお終いです。長いよ、γ戦。
実ははやくツっ君の修行に入ってほしいとか思ってるのは内緒です。(言ってるよ
ジャンプ26
黒く変貌した電狐の攻撃を受けた獄寺。なんとか耐えましたがその威力はC.A.Iのシールドを貫く程。
アップデート匣によって電狐は黒狐にパワーアップしたと獄寺に説明してみせるγ。内心では、正確にはパワーアップと言うより封じた力を元に戻したのだと考えていますが、過去に何があったんでしょうか?(思わせ振りですがもしやγの過去とか今後の展開に関連あるんですかね??)
油断しただけだと攻撃に移る獄寺でしたがこれまでと異なり炎は黒狐に簡単にガードされてしまいます。こうなったら一番強力なのを…と嵐+雷のバリエーション『赤炎の雷』を撃つ獄寺。
黒狐2体と雷を纏った赤炎とが正面からぶつかり合う、硬化同士の真っ向勝負!…しかし『赤炎の雷』は破られてしまいます。
シールドで必死に攻撃に耐える獄寺を見下ろしてγは、究極的には互いの差は一点につきると告げます。互いの持つリングも匣も同格、兵器に大差がないのに炎のパワーに差が出る理由は何か。
それは「覚悟の差だ」と。
その言葉に何を言うかと睨み返す獄寺でしたが、次の瞬間、シールドを突き破られ黒狐の直撃に倒れてしまうのでした。
中坊の覚悟なんてそんなもんだ、言葉に酔っているに過ぎないと蔑むγの言葉に、床に倒れたままで獄寺は「くそ…くそ…」と何度も繰り返します。
この時の獄寺くんの心の中では、自分たちのことを何も知らない他人に自分のひいてはツナ達の覚悟を、かっこいい言葉を並べただけの半端な覚悟だとバカにされたことへの悔しさと、またそれを否定してみせるだけの力が残っていない自分自身への悔しさとが嵐のように渦巻いているんじゃないかなぁ…とか思いました。本当に悔しくて悔しくて、だからこそ、それしか言葉が出てこないんじゃないかな、と。
それに、前回の時同様、今度もまた先に傷つけられた仲間を傍らに、自分も敗北するしかないのかという悔しさもあるかもしれません。(γの態度もいちいちムカつきますしね、獄寺くんのプライドをザクザク刺激してるかんじがします。)
獄寺にとどめを刺そうとしたその時、γは黒狐の変化に気づきます。何かに怯えているような様子に不審がると、突然辺りにうなり声が響きだす。声の発生源は了平氏のカンガルー、しかし既に倒したはずだとγは益々不審に思います。
一方の獄寺はうなり声の正体を瓜なのかと考えますが、しかし子猫のものとは思えない低い声。γへ飛びかかっていった瓜はあの後どうなったのだったか、カンガルーの方へぶっ飛ばされて……とそこまで思い返した獄寺は、動かない体ながらなんとかカンガルーの方へ顔を向けました。
見れば、カンガルーの袋が大きく膨れ、中で何かが動いているではありませんか!
そして、γが黒狐にうなり声を黙らせろと指示するより早く、袋から勢いよく晴の炎が飛び出します。大きな体躯の『何か』が獄寺のすぐそばにまるで彼を守るかのよう立ち、大きく一吼え。そしてそれにビクッと怯える黒狐。
現れたそれは、人間の一回り以上もする巨大な豹。その前肢には盛大に嵐の炎を灯すC.A.Iと揃いの装飾がありました。
まさか、と目を見開き驚く獄寺。
「おまえは…晴の活性で成長した… 瓜なのか!!? 」
主人のピンチに堂々参上!次回、パワーアップした同士のアニマル対決?!!(ついでに「テメェなんかにオレの覚悟(ボスを思う気持ちは)は負けねぇぜっ!」獄寺vsγの忠犬勝負突入!?/笑)
でもって空空がひとりこっそり、ほら!やっぱり瓜は豹だったよ!とか、炎を取り込んでパワーアップだよ!とガッツポーズとってたことはないしょです。