(2009/2/9 : サイトに移す際に詳細感想に書き直しました。)


標的226 「XANXUSの炎」
二種の属性を持ったアニマル匣兵器の存在に驚きを隠せないオルゲルトとトリックに違いないと否定するジル。
しかし当のXANXUSは静かにベスターを匣へ戻して「次にこいつが開匣された時がてめーらの最後だ」と宣告します。
その眼力に怯む2人に対してXANXUSは、しかし死に様ぐらい選ばせてやると言い、楽に死にたいなら白蘭をここに呼べ、と交換条件を提案します。
椅子の肘掛けに匣を置き、腕組みをして目を閉じる余裕ぶりに、ジルはXANXUSに話をふり気を引きつけながら、その間に嵐コウモリ達にXANXUSの周囲を取り囲むように配置させ、一斉に攻撃を仕掛けます。
最速最大炎圧の攻撃に抵抗する暇もないだろうと笑うジル。
しかし。
ジルが科白を言い切るまえに、嵐コウモリ達は次々と打ち緒とされ、硝煙を吹き出す銃口2つを掲げたXANXUSが姿を現すのでした。
XANXUSが手にするその銃は、匣兵器ではなく十年以上の長きにわたり愛用してきたXマークの入った二挺拳銃!
その凄まじい戦闘力に、迫力、面構え…噂通りXANXUSはボンゴレU世とよく似ていると愕然とするオルゲルト。
「…………交渉決裂だな…………」
そう言って再び匣を手にしたXANXUSはもう2人に用はないとばかりに「それ相応の死をくれてやる」とリングに炎を灯すのでした。


XANXUSさんが交渉とかできることに驚いた←
…嘘です。いやXANXUSさんのイメージじゃないなとは思いますが(苦笑)
まぁ最有力ボス候補だったくらいだし、多分昔からこういうのはできてたと思います。マフィアの世界ならこういう駆け引きは当たり前にあるだろうし…多分リング争奪戦・大空戦のあたりの大人げなさっぷりは相手がツナ(九代目が選んだボス候補)だったからでしょう。

XANXUSさんがセコーンドに似てるってのは何かの伏線かなぁ…それとも単に十年後の世界ではXANXUSさんがボンゴレU世の再来と噂されてるってことですか…?
まぁ当然ボンゴレ]世は初代の再来っていわれているんでしょうけども。
(…で、それもあって外部の人間からは「まるで当代ボンゴレボスとヴァリアーボスはT世対U世のボンゴレ創成期の再現だ」とかいわれて、仲悪いとか思われているわけですね。でもホントは仲いいんですよね…たまにじゃれあいが大規模戦闘に発展するだけで。/※参照:2008/10/10のザンたんの語り

…とか妄想してたら、
ラストでXANXUS様がまさかの発言をしてくださいました。
…それについてはあとでたっぷりがっつり触れることにして、本編に戻りましょう。


XANXUSの攻撃を防ぐために雨ペリカンを繰り出すオルゲルト。
そんな抵抗にXANXUSは「笑止」と一言、開匣します。
開匣の様子を見ていたオルゲルトは、匣に注がれる炎が、大空のリングの炎に加えて憤怒の炎も混入していることに気が付きます。
これによって、純粋な一属性の天空ライオンでなく、二つの属性の性質を持つ天空嵐ライガーになったのか!と合点がいったオルゲルト。
ベスターが一吠えすれば、大空の属性による城との調和で石化が起こり、その直後には嵐属性の分解により破壊されるのだと!
しかしXANXUSの匣兵器のメカニズムを理解した時には、すでに雨ペリカンもオルゲルトもその能力の餌食となっており抵抗する間もなく砕け散るのでした。

うーん?どうやらベスターの匣そのものは普通の『天空ライオン』の匣なのかな?
大空の炎と憤怒の炎を一緒に匣に注入することで大空属性に別の属性が融合した形で効果が現れた…ってことなんでしょうか。
そして大空属性の効果については、石化=調和ってどうゆうこと?って思ってましたが…なるほど『城との調和』で石化。
これはアレですか、グ●ム童話『美●と野獣』(…だったかな?違ったかも;)のラストで欲深い姉達が石像と化して城の一部になったアレみたいな。(たぶん絶対違うよ)

オルゲルトは倒され、背後のジルも足が石化していく様子に「ひいっ」と椅子から立ち上がり怯えるジル。
勝ち目がないと判断するやいなや、白蘭様と話をつけてやる!お前の望みはわかってる!と交渉(命乞い?)をはじめます。
「お前が欲しいのはボンゴレボスの座なんだろ!?」
ジルの叫びにピクリと一瞬反応を示したXANXUSに気が付いたのか気付かなかったのか、構わずにXANXUSを説得しようとまくし立て続けるジルは、ボンゴレ十代目の座を奪われて沢田綱吉が憎いんだろう、今は亡き九代目の直属を謳っているのもその為だと言い、自分の力ならお前をボンゴレのボスにしてやる――正確にはミルフィオーレ幹部としてミルフィオーレボンゴレ支部のボスになれるよう白蘭にとりはかる、と。
今のボンゴレと同等かそれ以上の戦力を手にすることも夢ではないと誘うジルに、しかしXANXUSの返答はジルにとっては全く予想外のものでした。
ドカスが、と一蹴し、
「オレが欲しいのは最強のボンゴレだけだ。カスの下につくなど、よりヘドが出る」
と言うXANXUSに、だんだんと全身が固まりつつあるジルは戸惑いまともな言葉も発せられません。
そんなジルに対し、最後に勘違いを修正してあげるかのように、「十年前の沢田綱吉を生かしているのも殺せないからじゃねぇ」と告げるXANXUS。
ボンゴレファミリーは最強でなくてはならないから、という理由に意味が理解できないジルでしたが、XANXUSは、愛銃に憤怒の炎をチャージしながら言葉を続けます。
「内部にどのような抗争があろうと外部のドカスによる攻撃を受けた非常時においては」
完全に石化したジルを銃弾で一射ちしながら語る、その信念。

「ボンゴレは常に―――― 一つ!!!


OGYA$★&◎£%◇※#☆*@ーーーっ!!!(何語?)
よもや…よもや…っ…本気でほんとにXANXUSさんがこんなこと言ってくれる日がこようとはーーーーっ!!
………え?これ夢ですか?(・−・)
…マジ?本当?……………ありがとうございますぅぅっ!!!

内部が外部がというのはあれですね。ヴァリアー内でのDVがXANXUSさんにとっては当然のことのように、内部の抗争なんてXANXUSにとっては親子喧嘩兄弟喧嘩みたいなものなんですね!
自分がするのは許すけど、他人が家族を傷つけるのは絶対許しません!だって家族だから!
ってことですね!
てか九代目が亡くなってることとか軽くスルーしててすみません…貴方の義息子さんはこの十年間で立派なファミリーになってますよ、九代目!
今頃さぞや綱吉君に感謝していらっしゃることでしょうねボンゴレリングの中で(あくまでもXANXUSを変えたのは綱吉と言い張るつもりらしい←
いやいや、だって、XANXUSさん言ってたじゃないですか!
十年前の沢田綱吉」って。
わざわざ“十年前の”と付けるってことは、“この時代の”沢田綱吉なら殺すつもりも理由も動機もないってことです。
すなわちこの科白は暗に、“十年前の”沢田綱吉はともかくこの時代の“彼”はXANXUSよりも強いってこと(そうでなくてもXANXUSは認めていること)を物語っているわけですよ!
だって――――XANXUSは『カスの下につく』なんて許せなくて、そしてこの時代の沢田綱吉は『最強でなくてはならない』ファミリーの十代目ボスとして、確かにボンゴレに居たんですから。
綱吉がボスをしていた事実こそが、最強のボンゴレを率いる者として、自分の上に立つ者として、XANXUSさんが沢田綱吉を認めていた何よりの証明だと、今回のXANXUSさんのお言葉で確信いたしました!

あぁん!もう!!十年後XANXUSさんの言動には振り回されっぱなしです!
XANXUSさんの言動のそこかしこからボスツナが如何に素晴らしく最強だったのかを妄想せずにはいられないんですけどぉぉぉおぉぉおお!!(吠)
もうほんとにほんとにありがとうございます!!
愛してますREBORN!!愛してます天野先生!(迷惑千万)