こころ、うたえ
じわり、

その みず は まぶたのうらにあふれだして

ぐらり、
めにうつる せかい をゆがませた



だけど

こぼれ落ちることはなくて

そのまま そこで ゆらゆら、ゆらり



ひざをかかえて まぁるく ちぃさく
こどもみたいに ちぃさく まぁるく

でも こどもみたいにはなれないね。
もう こどもみたいにはなけないの。



あふれた みず の いみ は、

かなしみ とはすこしとおくて。
くやしさ ともちょっとちがくて。

わからないまま

とまった みず は、 かわいて
うずくまった わたし は 、





ねぇ、


うたを きこうか。 あの、だいすきなうたを。

うたを うたおうか。
――――だいすきな きみのうた


+ + + + + + + + + + + + + + + + + +

そしたらきっと、笑顔になれるから。


(2008/04/22のMEMOに載せていたものです)