平行世界に思いを馳せても
もし あの時 こうだったなら。
もし あの時 ああしていれば。
もし あの時 ―――――――。
世界は
たくさんの選択のうちの たった一つの結果が 複雑に絡みあって形成されている。
ほんの些細な選択が 思いがけない現実へと向かって道をつくる。
だから、未来はいつでも不確かで、
一瞬、一秒が過ぎていくうちに 星数ほどの未来が生まれては
出会うこともなく消えていく。
もしも、過去、幾つかの選択の時に、別の「答」を出してたなら、
その「答」はいまとは違った未来へと僕を導いたのだろうか。
そこに立つ「僕」は、 ここに居る僕とは違っているのかな。
それとも変わらないのかな?
だけど きっと、 どんな「僕」だとしても
みっともなく足掻いて生きているに違いない。
だって、
例えそこがどんな「未来」でも、 世界はいつだってままならないもので。
たとえば(これも「もしも」の話でしかないけれど)
タイムマシーンで過去を変えに行けたとしても、
その先に待つ世界が望み通りの未来だなんて保証はないんだから。
うん、だからさ。
もしもを話してみたところで、 平行世界 を思ったところで、
結局は変わらないんだったら。
僕の世界で 精一杯足掻けば それでいいんじゃない?
きっと、ね。
+ + + + + + + + + + + + + + + + + +
もとは小説に使おうとしてたものでした。
なので、詩用に修正しても長くなってしまいました…
title Thanks >> as far as I know
(update:2006.09.06)
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