ぼくの世界は、うるさいくらいの音で満ちている。
あふれんばかりの音の群に呑まれて、目が回りそうになる。
足下もおぼつかない。
四方八方からの音の大襲来で、
前も後ろも右も左も上も下も すべてが不明確になっていく。

ああ、 「自分ぼく」という音がわからなくなる。


多種多様な(良くいえば個性的、悪くいうなら統一性のない)音達が
各々 自己主張を繰り広げる中で、
だけど ぼくは  「自分ぼく」という音をきちんと主張できているだろうか?

取り囲む音の奔流に呑み込まれて  矮小な「本音ぼく」は掻き消されてしまったみたい。


激しい流れのその下の、静かで寂しい奥底に深く沈んで
身を縮め 耳を塞いで 震えている ぼく。


だけど  だけれど

やがて 聴こえてきた ちいさな音色に
そうして やっと 「自分ぼく」という音を おもいだせたよ。
+ + + + + + + + + + + + + + + + + +
落ちるとこまで落ちてみてやっと気付けるものもあるみたい。
あとは目指すところまで浮かんでいくチカラをみつけなくちゃ!


後ろ向きなのか前向きなのか書いてる本人もよくわかってません。。。