標的239 「決戦の日」
「目覚めの時…運命の時…約束の時」
そう不気味に語るのは真6弔花の1人、仮面を被った男。
そんな仮面の男の言葉に「トリカブトが時を告げた!」と驚き、仲間の名を呼ぶのは顔に傷を持つ6弔花です。
さらには虐殺の時間だと叫び、興奮してきたと自身の首を絞め始めます。
「今日殺しちゃうのは1万人かな…10万人かな…」
「ハハンッ落ち着きましょうデイジー。今日のつとめは大量虐殺ではありません」
そう返すのは、例のマグマの温泉に入っていた真6弔花とカードゲームをしていた白髪を長くのばした美形の真6弔花。
丁寧なしゃべり方と柔かな物腰の長髪男が白蘭の元へ向かおうと席を立ち、もう1人にも促していると、「やったー!!」とはしゃいだ声が聞こえてきます。
「ねえ見て見て!!すっごいついたの!!」
そう言って水槽のようなものの中で全裸の少女がボディービルダーのようにポーズをとり…
「きん肉」ぷにーん
筋肉もなにもまったくついていないつるぺたなその姿に、マグマ男がやる気のない顔でそれは筋肉じゃなくてペチャパイだと言い、少女が反論するものの、さらに「電波ちゃん」と馬鹿にするマグマ男ことザクロ。
キレた少女は水槽から出てきて「誰が電波だこのヤロー!!こんと言ったら頭蓋骨むくぞ!!」と怒鳴り、そして長髪男――桔梗――にも、ザクロになんとか言ってと続けます。
そんな少女の抗議に桔梗はハハンッとわらい、
「ザクロはブルーベルのキューとさに焼きもちをやいてちょっかいを出しているんですよ」
などとさらりと言ってみせます。
すかさずザクロは「そらぁねーな」と返し、少女…ブルーベルは口を尖らせザクロに文句を言いつつも、「女の子なんですからまず足を閉じましょうか」という桔梗の言葉には素直に従います。
そんな彼らのやり取りに、相変わらず楽しそーだなーと現れたのは、マシュマロの袋を片手に持った白蘭。
白蘭の登場に真6弔花の面々は一斉にマーレリングをつけた右手を顎に、左手を右肘の下にそれぞれ添えたポーズをとります。
「ハハンッ まさかおいでになるとは、白蘭様」
「当たり前だろ?今回僕は君達と同じプレイヤーなんだよ」
マーレリングを見せながらそう言って笑う白蘭は、だからお揃いの戦闘服だと、自分の来ている黒の上着のを引っ張って見せます。
水槽から降りたブルーベルが「かっくいーびゃくらん」と褒めるのに対し、すかさず「呼びすてするな!バーロー!」と怒るのは白蘭に故郷を捨ててみせるほどの忠誠心を持っているザクロです。
全員揃ったところで桔梗が真6弔花を代表し、白蘭と共に戦えて光栄だと話し出します。しかし白蘭が手を汚す必要はない、と桔梗。
「現状で一人欠けてはいますが、我々人類最強の選ばれし戦士が、史上最高のマーレリングと空前絶後の匣兵器をもち――――あなたという悪魔に使えているのですから」
せっかくページ一枚使ってババーン!とかっこよくポーズも決めてるのに…どうしよう。白蘭への挨拶らしきあっちのポーズの方が気になってしかたがないよ!(爆笑)
たぶん彼らにとっては最敬礼でイッエッサーみたいなもので、マーレリングがよく見えるようにあの手なんだろうけども…おかしすぎるだろう!何の宗教団体ですか!?(…ん?あながち間違いでもないのか)
そして真6弔花は全員花の名前…絶対に偽名だと思いました。(笑)
てか石榴、桔梗…ときて、もしや彼らの名前の花の色がそれぞれの属性の炎の色と一致してるのかも!
…なーんて思ったのですが、残念ながらそんなことはまったくなかったです。
代表的な色はそれぞれ赤と青とピンクと紫と紫でした。ちなみに石榴とブルーベル以外は白い花も咲かすみたいですが。ならそこは白で統一しとこうぜ!白蘭の親衛隊らしくさ!
…等と勝手なことを言うのはこれくらいにして。
さて、ちゃんと公式情報に基づいた感想をしようと思います。
まず、マグマ男ことザクロ。
口悪いし女の子に優しくないし、でもボス(白蘭)にだけはちゃんとした態度をとって無礼する者には食って掛かる……あれ?こんなひとどっかでみたことあるよ?獄寺くんか君は!
しかも口癖は某有名少年漫画家先生とその作品の主人公の如くバーローだし。今後はマグマ男改めパクり男と呼びましょうか?(笑)
次に仮面のトリカブト。…これは現段階ではヴァリアー編の時のゴーラ・モスカ的敵サイドの画面のを埋めるための謎の大男キャラとしか言いようがありません(苦笑)
…顔を隠してるし、この人の正体もあっと驚くようなものが待っているのかもなぁ…?
そして桔梗とブルーベル。
頭の弱い感じの電波系幼女・ブルーベルは見た目によらず口が悪いですが、唯一桔梗にだけは女の子口調…ブルーベルは桔梗になついてるっぽいですねー。
桔梗は、白蘭にも周囲にも丁寧な口調と態度で、個性的な真6弔花の手綱をうまくとるリーダーといった感じです。が。その丁寧さも冷静そうな性格もハハンッの口癖がすべてを台無しにしています。
鼻で笑うようなこの笑い方が頭につくだけですっごい慇懃無礼かつ腹黒に思えてくるから不思議(笑)
最後にあの目の周りの隈取りがメイクなのか素なのか気になるデイジー。
彼は今回ツギハギのぬいぐるみを抱えた少年姿で登場です…が、真6弔花初登場の標的227ではたしか成人男性だったはず。
なんで縮んでるの?!…ランボさんのように10年後と入れ替わったりなんだりするんでしょうか(そわそわ)
そしてなぜか居ない復讐者の水牢っぽい人…現状で一人欠けてるって言ってましたがどうゆうことだ?…水槽はあるのにね(笑)
もしかしてまさかとは思いますが、やはりあの水の中の人はこの時代の骸さんの本体で、真6弔花として白蘭の配下にさせられてたんだけど正気をこの十日間で取り戻して脱出したとか?!…そんな展開!?(どきどき)
一方、同じ頃の日本。ボンゴレアジト。
ラルの病室を訪れたツナ、ラルは「来るなと言ったはずだ」と言いますが、ツナはいよいよ決戦の日なのだと顔を見せに来たのでした。
今回の戦いに、リボーンに足手まといになると言われ参加を止められているラル。
修行の成果を聞かれ、ツナは力強く頷き、白蘭わ倒せば非トゥリニセッテも止まるからもう少し待っててと笑います。
「甘ったれが言うようになったな」
「本当はラルにも修行の成果、見て欲しかったんだけど…」
そう照れたように呟いたツナの言葉には、ラルは一瞬イラッとし、すぐに自分は眠いから出ていけとツナを追い出してしまいます。
ツナが去った後、コロネロのバンダナを見つめながら昔彼に言われた言葉を思い出すラル。
戦地に送り出す生徒に“頑張れ”の一言もかけてほしい、それだけでも生徒は嬉しいものなんだぞ、と。
ツナもまた自分から何かしらの言葉を欲しかったのだろうと感じながらも、自分には無理だとラルはバンダナを握りしめるのでした。
その頃別の場所では獄寺が瓜を探しまわっていました。そんな獄寺にビアンキが乾燥機の上で昼寝をしていたという瓜を連れてきてくれます。そして、
「ねぇハヤト覚えてる?メローネ基地から帰ってきたら話したいことがあるって言ってたでしょ?」
そう訊ねてきたビアンキに、獄寺はしかし言葉に詰まり、そこでタイミング良く腕のなかから逃げ出した瓜を追って立ち去ってしまいます。
その後ろ姿を見守って、ビアンキは「………臆病な子」と微笑むのでした。
ラルは相変わらずのツンぶり!ツン・オブ・ツンですね!(笑)
ツっ君にあんなかわいらしい顔されてイラッときちゃうなんて…照れ屋さんめ!(笑)
そして決戦前には必ずいなくなる瓜!しかも気持ちよさそうに寝て…ほんとこの子は大物ですね!
ビアンキに目をそらしつつもサンキュと言うごっくんもかわいいです。てか結局まだ何も話してなかったんだなー…まぁ色々あったしねぇ。
自分から話があるって言ったけど未だに一歩踏み出す勇気が無い主人の気持ちを察して瓜はわざと逃げてくれたんだろうね!(しゃーねーなーって顔してたもん!/笑)
てか「臆病な子」と余裕の笑みのビアンキはほんとは既にこの時代の獄寺氏と和解済みなんじゃないかな。
てかてか、ごっくんが本当に話をするべきなのは自分の時代の姉さんだしね。未来編を終えたとき彼がビアンキと向き合えればいいなぁとおもいます。
そんなビアンキに、獄寺が向かったのと逆の方向から廊下を駆け足したツナが声をかけます。
今日のために全員の服を用意してくれたというビアンキ。レオンの耐炎糸を使用した特別製で京子やハルも手伝ったと話すビアンキに、ありがとうと言いつつも何か言いたそうなツナ。
指摘されて、京子やハルの様子が気になっているのだと彼女らの様子を訊ねるのでした。
その京子たちはといえば…とある部屋を覗きこんでいました。
そこは昨日アジトに来たばかりの正一の部屋。室内では服を脱ごうとしたままの状態で眠る正一の姿が。
その姿勢に感心する京子、ハルは「ナイトキャップまでキッチリかぶって寝ていたスパナなんとはすごい違いです…」と呆れぎみ。
しかしそれだけ疲れいるのだろう、毎日ほぼ徹夜だったらしい…と京子。
「ですがここは心を鬼にしていきますよ!」
頷きあい、フライパンと鍋、おたまを手に持ちすぅ…と息を吸うと…
「起きてくださーい!!!」
カンカンカン
「ひゃ なにーー!?火事!!?地震!!?」
甲高い騒音にあわてて飛び起きる正一なのでした。
ハルたちの強烈な目覚ましに耳をジンジンさせつつズレた眼鏡の下で目を3の字にさせていた正一ですが、大事な決戦のひのだから年長組の自分がしっかりしないとと気合いを入れ、顔をキリッとさせて入室します。
しかし、その顔もすぐにツナ達の格好に驚き崩れます。
決まってるじゃないかと興奮気味の正一にツナは本当はちょっと照れくさいといいますが、リボーンは、ボンゴレマフィアの起源は住民を守る自警団であり、その役割を果たす時、歴代ファミリーが身を包んできた正装だと真剣な表情で語ります。
九代目の試練だった黒曜戦、内紛のヴァリアー戦とは今回はレベルが違うと言うリボーンにツナは「またマフィアとか言って話をおおげさにするー」と文句をいいますが正一がおおげさではないと叫びます。
「多くの人達に知られていないこの戦いに世界の存亡がかかっているんだ!!」
その言葉に口を引き結び真剣な表情になるツナに、この戦いは伝統あるボンゴレファミリーにとっても最大級の戦いになるだろう…そう正一は重々しく告げるのでした。
通信機と匣を装着し、すべての準備を整えたツナファミリー。
「よし…いこう」
「おお!!」
揃いの漆黒のスーツを身にまとった守護者達、そして守護者とはまた別の揃いのスーツを着た他の仲間達。
同じ想いと未来を見据えて、いざ決戦の地へ向かいます!!
ほぎゃーーー!!ツっ君の、ボスの、ファミリーの、総スーツ姿だよーー!!
と大興奮です。はあはあはあ(*´Д`)
ま、まさか本編中でツナファミリーのスーツ姿を拝める日が来るとは〜!
普段の制服と違いきっちりネクタイもしめてるし!かっこいい!眼福です!(*´∀`*)
京子ちゃんやハル、ジャンニーニ・正一・スパナ達非戦闘員までお揃いのスーツでみんなかわいい上に一丸となってる一体感があって凄くいいです!
…ただ、一人中途半端に仲間外れなバジル君が…門外顧問所属でプレイヤーじゃないけど非戦闘員でもないからだろうけど…
そこはどっちかに合わせてあげようよ!かわいそうじゃないか! Σ(T□T)
そして、実は全員集合じゃないのがすごい残念です。…山本と雲雀さんは神社で合流ですか…てか、雲雀さんはファミリースーツに袖を通してくださるんでしょうか…!
あと、これだけの大人数分の糸を作ったレオンは大丈夫?!…可愛いレオンの夜なべスーツ(笑!)なので、できれば委員長にも大切に着用してもらいたいですね!