標的237 「告白」
家事と共同生活のボイコット宣言に叫ぶツナ。
白蘭との戦いまで一週間というこの時に降って沸いた問題に二の句が告げられないでいると、リボ子筆頭に女装したジャンニーニ・フゥ太の3人はドザクサに紛れて女性陣営に移ります。(笑)
結局、守護者の男衆5人だけが取り残されることとなり、アジトの一室に集まり相談するツナ達。
一応聞くぜ、とツナに打ち明けるのか否か訊ねる山本に対し、あんな壮絶な戦いに巻き込めない、話せない、とツナの考えは変わりません。
その意見に獄寺も賛同し、けれど、
「まっでもあいつらだけ知らねーってのも、仲間はずみてーでかわいそうだけどな…」
そう言って困ったように苦笑する山本に獄寺もツナも言葉に詰まってしまいます。
しかしそこで妹命!の了平が立ち上がり「京子に何かあったらぁ!!」とその点を繰り返し強調し叫び、話してはだめだと主張。
今すぐには結論が出せそうもなく、ツナは、とりあえず今は修行と家事の両立を目指そうとまとめて話を切り上げます。
しかし実際はじめてみれば、洗剤を入れすぎて洗濯機は泡をはきだし、野菜を切っているうちにフライパンは火を燃え上がらせ…そうしているうちに空腹が限界に達した了平とランボが騒ぎだし、結局その日の食事はカップ麺で済ませることとなるのでした。
そして、うまくいかないのは家事ばかりではなく、翌日の修行も順調とはいかず、ツナ達はストレスばかりがたまっていってしまいます。
洗剤の計り間違いに火をつけっぱで火事寸前…はい、お約束ですね!
やっぱ家事はできないのか少年たちよ…!
それにしても……ちょ、つっくん!洗剤一箱全部入れちゃうとか!さすがにそれはないだろうよ
料理本片手に野菜を切る獄寺くん…君ね、野菜を切ってからフライパンを温めなさい。片手間に次の準備なんてのは料理にこなれてからですよ初心者さん(^_^;)てか、皿洗いすらできない男に料理を担当させるべきじゃなi
…獄寺くんが洗濯係で山本が料理係のほうが無難だったと思うよ。
だって獄寺くんならしっかり取説読みつつ洗濯機を起動させるだろうし。手巻き寿司の時はもっさん指導で作れたんだからさぁ…なんでわざわざ適材不適所に(苦笑)
そして空腹を訴える2名は…もしかしなくとも何一つしていないのではなかろうか。
ナイフフォーク握ってスタンバって…ちょっとちょっとぉ!!お兄さん年長者のくせになにしてるのぉ!?
「がまんできんぞ!」じゃないよ!働かざるもの食うべからずだよ!もう!
たった1ページにツッコミどころ満載…中学生の男の子ってこんなになんにもできないものですか…?(苦笑)
とりあえず無事に過去に帰れたら、ツっ君は花嫁修行じゃなかった親孝行にママンのお手伝いをするといいと思いますよ。
あとたった一コマだけど、久々のリボ子登場にぷっと吹き出し、そして同じくらい強烈なジャンニーニに視線を引き付けられつつ、しかし注目すべきはほっぺたにくるくると化粧してさりげなくまじってるフゥ太です。
フゥ太よ…君くらいはツナ側に残ってくれると思ったのに…(やっぱこの子は案外ちゃっかりしてるよなぁとあらためて思うのでありました)
さて一方の女子サイド。
ボイコット宣言翌日の夜、みんなで一緒に入浴中、体を洗いながら浮かない表情でいる京子。
了平達がきちんと栄養のあるものを食べているのかと心配する京子に、隣で洗髪中だったハルも、
「ツナさん達が本当のことさえ教えてくれれば、飛んでいってご飯を作るんですけど…」
と口をとがらせ呟くきます。
そんな2人の科白を聞いたビアンキは「まあ。あなた達はツナ達がすぐに降参すると思っていたみたいね」と言います。
そして、そんな2人の考えと違い、そう簡単にはいかないと思う…とも。
ビアンキ曰く、その理由は2つ。
1つは京子達に変わってほしくないから。ツナ達は秘密を知ることで彼女達が変わってしまうことを恐れている…気になる相手なら尚更そう思うだろう、と。
語りつつ浴槽へ向かったビアンキは湯に浸かりながら微かに口の端を持ち上げて、しようもない、というように笑いながら締めくくります。
「気になるひとがいつまでも変わらないなんて、男の幻想にすぎないんだけどね」
同時刻、一斉にくしゃみをする男子4名(笑)
…京子達の心配通り彼らは本日もカップ麺で食事中でした。
極限に栄養が足りないという了平の言葉に山本が、こうなってみてはじめて自分達だけじゃロクに修行もできないのだと気付いたと苦笑。
それにツナも同意し、やはり話すべきかもしれないと思い直しかけますが…
「いかん!!京子に何かあったらどーするのだ!!」
「!そ…そーですよね!!」
了平の言葉にぐっと眉をつり上げ、強く頷くツナ。
そして同じくその頃、ビアンキも語ります。
「もう一つは意地ね」
つまり、“女は男が守るもの”という思いで、男のプライドをかけているのだと。
ビアンキの話を聞いて、気持ちは嬉しいがそれを一方的に決める権利はツナ達にはないと言うハルに、ビアンキも同意しつつ、しかし女の想像をこえて男はプライドに命をかけるものなのだとか。
むしろプライドに命をかけられない男は男じゃない…そう言って彼女が思い浮かべる相手はリボーン。
ビアンキの脳内が愛しき相手に飛躍しはじめたところで、みんなより先に湯に浸かっていたクロームが風呂を上がろうと立ち上がります。
見送ろうとして、しかしその背中に大きな傷を見つけ驚く京子とハル。
なんでもないかのように小さく笑いながら今日の修行の傷だと言い、
「でもボス達に比べればずっと少ないと思う」
そう言ったクロームの言葉に京子とハルはズキン…と胸をつかれる思いを感じるのでした。
じっと考えこみ、やがで同時にお互いの名を呼び掛ける2人。互いが互いに同じ考えに至ったことを察した2人は、ツナ達と一時休戦しようと苦笑します。
大人のお姉さんなビアンキが素敵すぎる!!(´Д`*)
大人の女の経験と冷静さで語られる男性観…名言かつ真理ですねぇ…勉強になるわ〜(´ρ`)
しかし最後は結局のろけでした。…そしてクロームちゃんがのろけを聞かされる前に出ていこうとしたようにしかみえなk
…うん、いや〜女の子達が裸の付き合いができるくらいまで親密度が上がっててほくほくしますね!(←なんかむりやりまとめようとしてやがる!)
てかてか!クロームちゃんの玉の肌に痛々しい傷が!! Σ( ̄ロ ̄lll)
はわわっ!痕が残らないとよいな…
…背中の傷といえばそーいえば幻騎士戦でつけられたツナの背中のばってん傷は無事に治っているのでしょうか…?
傷痕が残ろうものなら幻騎士さんには妄想の中にてビンタの刑です。ツっ君は雲雀さんから愛の咬み殺しの刑です
クロームちゃんの言葉であらためてツナ達は戦いと修行で傷だらけになりながら頑張っているんだと実感しますねー…バトルが続くといつの間にかそれが当たり前のように感じてしまうけど、そうじゃないんだって、京子ちゃん達とともに私も再確認させてもらえたかんじです。
そして翌日。
修行がうまくいかないためか、あるいは京子達との問題のためか…疲れたようにため息を吐くツナ。そんなツナに慌てた様子のビアンキが駆け寄ってきて、京子がアジトを飛び出した、と告げます。
今なら間に合うから急いで追うように言われて駆け出すツナの背を見送りながら「ツナをだましてどーする気だ?」と訊ねるリボーンに、ビアンキはリフレッシュだと言ってにんまりと笑うのでした。
一方、騙されたなどと知らないツナは、京子に何かあったら自分のせいだと懸命に捜して走ります。川沿いの道で京子に追い付き、声をかけると、ボイコットで怒って飛び出したはずの京子に何故かこれまでとかわらない笑顔を向けられ混乱するツナ。
話を聞いているうちにビアンキに騙されことに気付き、実は京子が怒ってアジトを飛び出したと思ってあわてて追いかけてきたことを話すと、京子はボイコットは終わりにしたことを告げます。
信じるから何も話さなくて大丈夫…そう明るく笑う京子に、少しの間無言で見つめていたツナでしたが…
「…………………。いや…話すよ」
やがて、静かに、けれどはっきりとそう言います。
…先日とは違いその視線はまっすぐに京子をみつめて。
京子を探しながら初めて京子達の気持ちを考えてみたというツナ。
京子達の気持ちを考えてようやく自分がいかに身勝手だったかわかったと言います。
「まったく何も知らないのと、何かあるって知ってて教えてもらえないのは別だよね…」
少しだけ視線を逸らして「もうとっくにひどい状況に巻き込んでいるのに…」と自嘲し、もう一緒に戦ってもらっているのにあるものをないっていうのはひどいことだと思ったのだと、だから聞いて欲しいと言うツナの言葉に京子は小さく頷き、2人は陽が傾くころまで河川敷に座り込んでミルフィオーレ、白蘭、マフィア…今の状況からこれまでの戦いについてまで…自分がボンゴレファミリーのボス候補であることもすべて話したツナ。
京子は途中瞳をかすかに潤ませながらも黙って頷きながら話を聞き続け、話し終えて内心本当に話してよかったのかと悩むツナに対して、「話してくれてありがとう」と笑うのでした。
思わぬ言葉にツナが戸惑っていると京子は匣興味を示します。ボンゴレ匣を取り出したツナは、オレの手には負えそうになくてと苦笑し、反抗ばかりしてオレを殺す気なんだと言います。
しかし京子はクニクニと動く匣を見て、見せてほしいと手を伸ばしてきて…驚いたツナが危険だからダメだというと、更に動きを激しくする匣。
そんなツナと匣の様子を見ていた京子は、やがてあることに気が付きます。
「その子…本当はすごくツナ君と仲良くしたいのかもね」
「……え?」
ツナの気持ちと同じ気持ちになっている――ツナが不安でドキドキすると一緒になって震えるみたいだ――という京子の意見に、ツナは初めてボンゴレ匣を開匣したときのことを思い返します。
そしてあの時、急に不安になり、心の中で匣のことを拒絶してしまったのだと気が付きます。
襲ってきた時、ツナが拒めば拒むほど力を増幅させてきたボンゴレ匣。
(まさかこいつ…オレの心をうつしてるのか…!?)
そう思い至ったツナが静かに匣を見つめると、その考えが正しいかのように匣は暴れることなくツナの手の中で静かになります。
匣の中からツナの心を見透かすようにじっと鋭い眼が見つめ返していました。
…というわけで愛の伝道師ビアンキの計らいで、とんでも青春なツナ京のターンがまわってきました。
やっぱり正ヒロインの座は京子ちゃんなのか…京子に先を越された形になってしまったハルがちょっとかわいそう…(´`)
それはともかく、お互いがお互いの立場や気持ちをおもんぱかり、自分の意地よりも相手のために決断をしたハルと京子ちゃん、そしてツナは、まだ大人ではないけれどもう決して子供でもないんだなぁとおもいました。
そして大人の妥協とも違う、その互いを思いやる純粋な優しさをいつまでも持ち続けて大人になっていってほしいです。
…個人的にはとうとう京子ちゃんまでがマフィア事情に片足つっこんでしまったことにもややっとする部分もなきにしもあらずですが。
ツナの決断、その成長を今は静かに受けとめておきたいです。
…ツナがね、まっすぐに前を向いて口にしたことだから、本当の意味で後悔することはないかなぁ…と。それなら私もこの展開に納得ができるかなと思うのですよ。
そしてそして!なんだか次回には早くもツナの匣の再開匣の予感?!
ツナの匣は、正に全ての天候を写しこむ大空のように、ツナの心を映すようですねー…主人と匣の心を“調和”させるってことかな!?
ライオン来いって念を送りつつ今回の感想終わります!