標的235 「修行開始」
「元気してたか?弟分」
そう言って馬上から微笑むのは十年越しの兄弟子ディーノ。
突然のディーノの登場に驚きながらも喜色を浮かべるツナに、馬に乗っていると驚く山本、炎の色に大空の匣兵器だなと獄寺。
十年前のボンゴレファミリーの姿に「本っ当にガキだなっ」と笑うディーノに獄寺が怒りだすその前に、「ガキはもう寝る時間だぞ」とリボーンが顔を出します。
なんともいえない表情でリボーンの名を呼ぶディーノに対し、一方のリボーンは「10年たってもヘナチョコが消えねーな」と返します。
そんなリボーンの子供扱いに明るく笑い馬上から降りようとしたディーノは…
ズリ…ッ ドッテーン
先程までの格好良さはどこへやら、たんこぶを作って痛がるその姿に、驚くとともにまさかと思うツナ・山本・獄寺。
今日はやけにドジる、1kmも離れてないのにここに来るのに3時間もかかったし…とひとりごちるディーノにツナが部下の所在を訊ねれば、案の定、3時間前にロマーリオは草壁と飲みにいかせたとの答え。
やはり10年たっても部下の前じゃないと力が出せない体質のままのディーノなのでした。
そして翌朝。夜の騒ぎを知らない京子とハルが起き出して前日の歓迎会の片付けと朝食作りのために調理場へ向かいます。
すると調理場からは既に誰かが食器を洗う音が聞こえてきます。
「「あ」」
「!」
そこにいたのはクロームとイーピン。
片付けが終わる前にやってきてしまった2人に慌てて振り返り、「…ご…ごめんなさい。あの…私もっとちゃんと…」と謝るクロームを京子とハルはただ笑顔で受け入れるのでした。
やがで外では雨が降りだした頃、その日の食事の席にはイーピンの隣にクロームの姿もありました。
そして同じく同席したディーノはといえば、やはり10年前と変わらずボロボロボロとご飯をこぼしまくり、呆然としする周囲の反応にもあっけらかんと笑います。
そんな変わらない兄弟子の親しみやすさにツナはほっとするのでありました。
10年後のディーノ氏も部下がいないとへなちょこ体質のまま!
いや〜よかったよかった!これぞディーノさんの本領発揮!といったドジっぷりです。
本当に、10年で体質の治った完璧なキャバッローネボスとかだったらどうしようかと思ってましたよ…へなちょこ体質のなくなったディーノさんなんて、種無しスイカみたいなものですもね!(=いいことのはずなのに物足りない)
ところでディーノさん…3時間、馬で町中闊歩してたんでしょうか?(…むしろもしかしたら迷子のディーノさんを見かねた馬さんがアジトまで案内してくれたのかも知れませんね/←)
てかですね。……私、…あの馬がポケモソのギャ●ップに見えてしょうがないのですが(笑)間違い探し:角
そしてそして、クロームちゃんが!女の子ズが!!
とうとう手を取り合い仲良し宣言です!!!(宣言はしていない)
うん…なんだろうこれ……たまりません…言葉が出ない……
人間本当に感動した時は何も言えなくなるんですね。
でもとりあえずこれだけは言っときます!
おめでとうクロームちゃん!!
よくがんばったよ、勇気を出したんだね。イーピンもありがとう。君がいてくれてクロームちゃんは絶対心強かったよ!
この話がコミックスに収納された暁には是非ともハルハルインタビューでクロームちゃんのターンをお願いしたいです!ハル・京子・イーピンを交えて女の子トークに花を咲かせればいいとおもいます!!(*´∀`*)
さて、今後はディーノが全体を仕切る家庭教師となり本格的に匣兵器の修行へ突入することになりました。
ヘナチョコにつとまるのかと始まる前から反感持ちまくりの獄寺ですが、今はロマーリオ達部下がいるのでボスモードのディーノです。
ヒソヒソとツナが獄寺にフォローを入れていると、不思議ファンシーなコスプレをしたリボーンがワイヤーで体をつって現れます。
自称“家庭教師の精”は「ディーノがヘボい時には制裁をくだすから安心しろ」と言いながらディーノの顔に蹴りを入れるのでした。
修行開始前に意思確認だといってクロームに対し、骸の一味でもある彼女をミルフィオーレとの戦いに味方として数えていいのか訊ねるディーノ。
その鋭い視線を受け止めて強く頷いたクロームは言います。
「私もっとちゃんとして…強い人になりたい…」
彼女の脳裏に浮かぶのは、千種、犬、骸の顔。彼女の最も信じるもの達。
「それが…過去に帰ることにつながると思うから…」
強い瞳で自らの意思を告げるクロームの姿に、見守っていたツナも彼女の覚悟を知るのでした。
次にディーノは白蘭を倒すためには守護者全員の力が必要だからとランボにも本格的な修行をさせる旨を告げます。
しかし、未だに何もわからないでいるランボは床に寝そべり暇そうにひとりで遊んでいます。そんなランボを見つめながらツナは、
(本当に仕方…ないのかな?)
と、小さなランボを戦いに巻き込むことを納得できない気持ちでいました。
この時代のツナから多少ボンゴレ匣について聞いているというディーノは、それぞれに違う修行をしてもらう、と 言います。そして既に雲雀は自分との修行を開始している、とも。
行方知れずの雲雀の名が出て驚きに声をあげるツナ、そんなツナに「あいかわらずかわいくねーじゃじゃ馬だけどな」と返しディーノはツナの修行内容を告げます。
「お前は正しく開匣できるまで一人だ」
一人、と言われてツナは「一人ぼっち…!?」とショックを受けます。そんなツナにディーノは、『正確には匣と一緒』『匣兵器にトラブルが起きた時は使い手がずっと一緒に匣のそばにいてやれ』といいます。
「…それだけ…ですか?」
「今のがヒントだ」
「えっ?」
修行内容にも、その対応策にも訳が分からず心細いツナですが、どうやらこの修行には何か意図が隠されているようです。
次に獄寺に対し、匣初心者の了平とランボの面倒をみろ、と言うディーノ。その家庭教師を押し付けられたような修行内容、更にもともと性格的にそりの合わない者達…獄寺は(ぜっっってー断る!!!)と怒ります。
しかし、次の瞬間、ツナに「すごいね獄寺君。もう教える立場なんて」と言われた獄寺は、尊敬する十代目からの誉め言葉に先程までの怒りもどこへやら、コロッと態度を一変しやる気を出します。
そんな獄寺と反対に(そしてある意味同じく/苦笑)組み合わせに不満を抱く了平とランボ。
「オレは嫌だぞ、タコヘッドの指導なんぞ極限にクサクサする」
「ランボさん、あの愚か者嫌〜い」
それぞれの文句にも獄寺は、「10代目にまかされたんだ!!」といつの間にかツナに任されたことにすり替えて無理矢理にでも教え込むと叫びます。
続いてクロームに対する指示に移るディーノ。
クロームの修行は、匣兵器強化のための幻覚強化プログラム(マーモン作)と格闘能力アップの2つの修行を半分ずつ。
格闘能力アップの修行を手伝ってくれるのだとビアンキとイーピンに手を振られ、クロームは嬉しそうに小さく笑うのでした。
そして最後に山本。名を呼ばれて「待ってたぜ!!ディーノさん!」と普段通りに笑う山本の様子に、幻騎士に敗北してヘコンでいると思っていたディーノは内心で肩透かしをくらった思いでいながらも、「おまえはパスだ。待機」と言い渡します。
驚く山本達に、と言うよりも山本には手を出せないのだ、とディーノ。
「お前にヘタなことを教えればあいつにぶっ殺されるからな」
「…? あいつ」
ディーノの言葉の意味が分からず不思議そうにする山本に、ディーノは言います。
「お前の才能の一番の理解者は本気だぜ。」
今回の修行でお前はすげーことになるかもな。
その頃、太平洋。朝の雨が台風となり、荒々しい波が暴れていました。そしてそんな海のなかを揺れる漁船が一隻。
荒れる海に困り果てる船内の3人の漁師、…とそこに大きな衝撃が起こり、船の横に何かがぶつかったようだと外を見た漁師は巨大な鮫の姿に腰を抜かしてしまいます。
「この船は日本行きだな。乗せてけぇ」
鮫に続いて現れた一人の男。一体どこから現れたのかと船長が戸惑うのも気にすることなく、抜き身の剣を片手に男――スクアーロは叫びます。
「山本武 あのガキィ…敗けたとはどおいうことだぁ!!!!」
けして負けるなとメッセージを残した唯一の敗北相手の幻騎士との戦いの結果を聞き、二代目剣帝は怒り心頭のご様子です!
元・雨の守護者らしく雨(むしろ通り越して嵐と化してますが)とともにやってきたスクアーロ…山本のカテキョをするためにはるばる日本を目指し匣兵器に乗って海を渡ってきたのでしょうか?!(爆笑)
どんだけ山本のこと大好きなんですかスクアーロさん!
へなちょこディーノには山本にカテキョすることを許さないんですって!
多分日本に行くディーノに「いいかぁヘナチョコぉ!!山本武にだけは余計なことすんじゃねぇぞぉ!!」って強ーい釘を刺したんでしょうね。
幻騎士に敗けたって情報が届いた瞬間、作戦隊長の座なんて放り出して自ら説教すべく飛び出して来たんでしょうね!(笑)
いいなぁ…ほんとスクアーロさんてステキなひとだ!
ところで総轄家庭教師?のディーノさん………えーと…結局、雲雀さんのカテキョしかしないってことですよね?
全体を仕切るカテキョだから直接指導はしないにしても、まともな修行内容の指示がクロームちゃんに対してだけって……名誉挽回取り消していいですか?
山本への対応は仕方ないと納得するとして(笑)、嵐・晴・雷は完全放置ですよ!
ツナへの指示にはヒントが隠れてるからこれは一応カテキョの仕事をしたとしても、7人のうち半分しかカテキョらしいことしてませんよこのひと!
……いや…うん。ちゃんとすべての修行方法には意味があるんだろうなと分かってますよ。大丈夫です。
だだ単にわかってる上でつっこんでおきたいだけですから。
「ほんとこの人実質的に何かしてくれることってねーのな」ってがっかりしただけです。だからいつまでたってもあきそらの認識が、ディーノさんイコールあんまり役に立たない、のままなんですよ…もっと頑張ってディーノさん orz
えーと、でも一応真面目な考察もしておこうと思います(笑)
ツナの修行の意味は多分、匣との間に信頼を育てろってことかなぁ?(すごい精神論な話じゃね、それ)
獄・了・ランの組み合わせ修行は多分属性に関係してるんだとおもいます。嵐-晴-雷ってよく出る属性一覧図で左側に並んでる3つなんですよね…だから多分そうかなぁと。
…まさか獄寺君が大空と霧以外の5つの属性持ってるからって初心者押し付けた訳ではない…とおもう(てかそれなら同じく匣初心者の雲雀さんも獄君に任せて大空属性のディーノはツっ君の監督でもすればいいよ/でぃのひば修行のターンに比べたらその方がマシ)
というかまずそもそもランボさんはリングに炎を灯すステップをクリアできるのかしら?
…けして媚びたりしないボンゴレリングに認められるランボさんの覚悟って一体なんだろう?
今後の修行に不安を抱えつつ、女の子達に癒され、来週のスクアーロさんに期待を膨らませ、更には来週ちらりくらいは雲雀さんもご登場することを願いつつ、月曜日を明日に控えた今週のジャンプ感想をおわります!