標的229 「帰還」
扉は、戦い終えて傷つきつつも無事に再会をはたした並盛トリオ。瓦礫に背をもたれて戦いの間の一息みたいなかんじ?
注目点は獄寺くんの口元ですかねー。くわえているのタバコにしては細すぎるので多分飴の棒でしょう。…スパナにもらったの!?ねぇ!?どうなの?!!(笑)
…と気になりつつ本編感想いってみましょう。


クローム、ランボ、獄寺、山本、了平、雲雀、ツナの7人の手におさまった匣兵器。
正一はその匣兵器は、この時代のボンゴレ十代目よりツナ達に託された“ボンゴレ匣”だと説明します。
それに対する反応は様々…十代目から託されたと聞いて目を輝かす獄寺、サイコロだと言うランボにしゃがんで「……ちがう」と答えるクローム、
そしてこの時代に来たばかりで何もわからない了平は「極限にこの黄色いハコは何だあ!?」と叫びますが、声を抑えるように注意されてしまいます。
そんな了平の叫びにツナは自分の手元の匣を見つめて、(自分のは大空の炎と同じオレンジ色の匣だ…)と考えていました。
これまで匣を持っていなかったツナにとって初めての匣兵器…とそこへ突如通信機から『う゛お゛ぉい!!』と大きな声が聞こえてきてツナは耳を押さえます。

どうやらボンゴレアジトの方にヴァリアーからツナ達へ通信を繋ぐように要請がかかったらしく、イタリアのスクアーロと通信が繋がりました。
「いいかぁ!!こうなっちまった以上ボンゴレは一蓮托生だ、てめーらがガキだろーと…」
そう話すスクアーロ。…の背後で、椅子に座ったままのXANXUSが左手を動かします――その手には手のひら大の瓦礫――それを無造作さに投げ…
ドガスッ
見事、スクアーロの後頭部に直撃!それによって話が途中で途切れてしまったスクアーロ。
頭から血を流しつつ振り返ったスクアーロが文句を言おうとするよりも早く、XANXUSは「沢田綱吉」と呼び掛けます。
「! この声は…(XANXUS!!)」
「乳臭さは抜けたか」
「!!」
「十日後にボンゴレが最強だと証明してみせろ」
「えっ…」
そしてツナが何か言うより先にXANXUSは一方的に通信を絶ってしまうのでした。


まず言うべきは一言、危険ですので良い子はけして真似しないでね!(@投石行為)
その石ちょっぴりおっきすぎやしませんかボス…!(石ってゆーかむしろ岩だ/笑)
そしてツナと2人だけの世界を作りすぎです…あの真っ直ぐ射抜くようなXANXUSさんの目が、遠いイタリアの地にいるはずなのに目の前にツナの姿を捉えているじゃないかと思いました。
でもって、余計なことは一切言わずに「十日後にボンゴレが最強だと証明してみせろ」とだけ言って通信を切ったのは、XANXUSさんなりのツナへの信頼だと思います!

『お前なら勝てる』っていう確信と信頼の意味での命令口調。
たとえ今のツナが過去の幼いまだまだ未熟な子供でも、だからこそ、これまでの戦いで生き残ったその成長を評価して、認めて、決戦を委ねたんだろうなあ。
そして…あのXANXUSさんのお言葉には彼のツナへの二重の――過去から来た少年ツナ本人へと、この時代のボスツナへの――信頼が込められているに違いないのです!!
XANXUSさんの気持ちの根底には、
『ボンゴレ十代目が過去の沢田綱吉を信じて託した。だから自分も信じて任せる』
という今はいないボンゴレボスへの想いがあって、その上で、十年前のガキだろうとお前は『沢田綱吉』(=マフィア最強たるボンゴレファミリー十代目)なんだから負けんなよ、というね!

十年後のXANXUSさんの大好きすぎて(&十年後のボスツナに夢を見すぎて)私にはあのセリフがそうとしか思えません!
この十年でどんだけXANXUSさんツナの影響受けてんのさ!!ほぎゃー!!
…と今週も十年後XANXUSさんに妄想の世界へトリップしつつも、
クロームちゃんとランボさんの愛らしいひとこまに悶えたり、
じっと匣を見つめるツナにやっと匣手にいれてよかったねーツっ君かわいいなぁー早くその中のアニマル兵器会いたいなー(勝手にアニマルタイプと断定)ツナとじゃれてるとこ見たいなーとにまにまそわそわしたりもしました!(怪しいひと)

あと通信切断後のヴァリアーのコマに、XANXUSさんどうやってあの椅子で“くる”ってやってるのスゲー!流石はヴァリアークオリティ!とか、血だらけのまま放置されてるレヴィ…哀れな…とか、笑ってしまいました。
投岩とこのコマの間にあのシリアスで格好良いXANXUSさんが違和感なく存在できる…そんなREBORN!というマンガが大好きです。(笑)


通信を終え、ヴァリアーが今回は味方のようだと知って、
(不思議だな…ちょっと前までリング争奪戦で戦ってた相手なのに…)
と考えているツナ。
不思議だな…、と戸惑いつつも、もう既にほとんど彼らを受け入れていることが雰囲気から伝わってきます。毎度のことながらすばらしい懐の深さです。
そんななか、話が一段落つくのを待っていたのか「…あの」とひかえめにクロームが正一に訊ねます。
「骸様は…、六道骸は今…どうなっているんですか…?」
…と。
六道骸の名に雲雀とツナが注意を向けるなか、しばらくの沈黙の後、正一は以前白蘭から聞いた“ミルフィオーレの兵士に憑依していた骸を白蘭の手で殺した”という話を伝え、その言葉にクロームとツナに衝撃が走ります。
―――が、すぐさま続く正一の否定の言葉。
その根拠は復讐者の牢獄の死亡者リストに六道骸の名前はあがって来なかったから。
生きていることは間違いないとはっきりと言われて、これまで相当気を張っていたのでしょう、クロームはその場に倒れ、安堵した表情でよかったと微笑みました。


よかったね!クロームちゃん!私は君のその健気で愛らしい姿にきゅんきゅんしてしまいます!
そしてその真剣な話題の周囲ではランボとイーピンのおいかけっこが繰り広げられていましたが…べ、別に骸さんの無事を喜ぶのもそこそこに、「あぁランボ!それボスツナからの大事な匣なんだから大事に扱って!落としちゃだめだよ!」とか思ってたなんてことありません。ありませんったら、ありませんってば!
よかったね!骸さん!とりあえず生死不明からはやっと脱却だよ!
ツっ君にも心配してもらって生きてるって喜んでもらえてますよ!

しかし、正一の謎がまた一つ増えてしまいました…
なんで貴方は復讐者の牢獄の死亡者リストとか知っていらっしゃるんですか?
ものすごーく普通に当然のごとく話してたしオールスルーされてましたけど…、普通、復讐者の牢獄の情報なんて簡単に手に入らないんじゃないの?(…え?それとももしや死亡者リストとかマフィアならある程度簡単に閲覧可能なんですか?それならあの時点でボンゴレアジアでさっさと確認してやれよ
でも復讐者の牢獄の死亡者が簡単に調べられるようになってるなら、白蘭もわざわざ正一に嘘つく必要ないと思うしなぁ…多分本来はそう簡単に手に入るような情報じゃないんだとおもうんですけど。
復讐者の牢獄のリストが非公開のものと仮定した場合、正ちゃんはどうやってその情報を手にいれたんだろう…直接自分の目で確かめたっぽい言い方だし、情報の正確性に自信あるみたいだし…気になります!


とりあえず大事はなさそうなクロームの様子に、草壁は話題を変えて自分も正一に聞きたかったことを訊ねます。
草壁の疑問は、装置の中にいるこの時代のボンゴレファミリーを出すことはできないのか?というもの。彼らが加わればすごい戦力になるはずです!と。
その疑問は予想済みだったのか正一は戸惑うことなく、ああと頷き、残念ながらそれは絶対にあってはならないのだと説明します。
過去とこの時代の同一人物が同時に出現すれば時空が壊れて世界が消える可能性があるから、と。
予想外の危険度に驚きと冷や汗をかくツナ達に、「だからこそ僕らは君達にかけたんだ」と言う正一。
その正一の言葉に、ツナは匣を見つめ、あらためて託されたものを想います。
そんなツナに、リボーンは正一にまだ大事なことを聞いていないと声をかけます。
即ち、自分達のファミリーになるのか?…と。
リボーンの問いに正一はあっさり「ダメかい?」と聞き返し、獄寺を脱力させ、スパナも便乗して行くところがないから雇ってくれとツナに頼みます。
リボーンはボスなんだからツナが決めろとツナに判断を委ね、「心のままに言っちゃってください!!イヤならイヤと 十代目!!」と脇からツナに話しかけるのは獄寺。
ボスといわれて「マフィアのつもりとかないし」と言い返すことは忘れずに、ツナは「正直入江さんにはいろいろされたから…」と悩みだし、正一は緊張に胃を痛めながらツナの答えを待ちます。
しかし、迷うと言いつつもツナは「でもすごく大変なことをしてきてくれたとおもうんだ」と顔をあげ、困ったような笑顔で…でも迷いのない目をして真っ直ぐに正一を見上げて、
「だからこれからも力を貸してください!」
と言ってファミリーに迎え入れます。
本当にすばらしい懐の深さです。(本日2回目)
スパナにもあっさりと一言「スパナも頼むよ」と…(まぁこちらは既に]BURNER完成までのあれこれでほとんどファミリー入りしていたようなものでしたしね。)
これで正式に正一とスパナのボンゴレ加入が決まりました!
さっそく正一とスパナは装置の保護のための作業に取りかかり、ツナ達は正一の心遣いで一足先にアジトへ帰ることになります。

激しい地下での攻防から一夜開け戻ってきた並盛町は、何事もなかったような平和さ。既にミルフィオーレは全て並盛から去っているらしく街中をゆっくりと歩いて進みます。
傷の痛みや疲れもさることながら、けれどそれ以上にツナ達は、けして成功とは言えない作戦の終わりにアジトへ帰りづらい気持ちで自然と足取りが重たくなっていました。
悪いことばかりではなかったけれども、すぐに過去にはかえれそうにない現状で、待っているみんなにどんな顔をすればいいんだろう…
そう思ってアジトへ向かう道すがら、俯きがちになっていたツナ。
…けれど。
そんなツナ達の心配は無用でした。
信号待ちをしていた横断歩道、その道路の向かい…そこにいたのは迎えに出てきていた京子達。
そこにいる誰もが、みんなが無事に揃って帰ってきてくれたことこそを喜び、嬉し泣きの笑顔でした。
そしてツナ達もまた、今はただ、その姿をみるだけで、その笑顔をみるだけで、込み上げてきたのは“また会えた”というの嬉しさ。
再会の喜びをかみしめて…お互いに駆け寄ります!


打ちきり最終回か!!
みたいな閉め方で…うん、いやまぁ、大丈夫、大丈夫。掲載順5番目だk(強制終了)
未来編・第一部〜入江正一の章〜完…みたいなかんじでせうか(何が?)
敵地での戦いを終え、待っていた仲間達に暖かく出迎えられる…バトル漫画の展開としてどこもおかしくないはずなのに…なんだろうこのきもち…(D.グレ●マンの時は素直に胸がほっこりした気持ちでよんだのにな…?

いや〜、しかし今週話のシリアスとギャグとほのぼのと切なさと感動の素晴らしい詰め込み具合にもうなにも言えません!(←ここまで散々長々書き連ねておいていう言葉じゃない)
先週癒しを〜といってたら、今回ツナはじめクロームちゃんとかの可愛らしい顔が見れたり、正ちゃんとか獄寺くんとかのおもしろかわいい表情が見れたりして癒されました!
ツナも京子ちゃん達の笑顔で癒されたことでしょう。
…これでもってせっかくなので来週あたりももちょっとだけ癒しと安らぎのターンだったら嬉しいですね。
心が癒されたら今度は体を癒す番だよ!
せめて修行編が始まってしまう前に、未来に来たばかりの雲雀さんと了平さんに事情説明&過去の時代の様子聞いたり聞けなかったりそのままどたばた騒ぎに突入したりとほのぼの話があるといいなぁ…そして是非ともその際に、ひばつなおよびどくつなの交流をみたい!
と思いつつ次回を待ちたいと思います!