ショートカット >>
雲雀とディーノ(+10) /
ツっ君とナッポー /
雲雀独白? /
京→ツナ(花視点) /
未来の師弟(金と黒)
十年前の沢田綱吉の修行を終えた雲雀がボンゴレのアジトから帰って来ると、部下の一人が駆け寄ってきた。
「雲雀様!」
珍しく直接雲雀に声をかけてきた部下の行動に、雲雀は常人には気付けない程度に眉をひそめる。
組織に日々届けられる情報量の莫大さ故に、通常、報告の類いは草壁を通してから雲雀に伝えられる。雲雀自身も後々そのすべてに目を通しはするが、先ずは雲雀へ報告すべき重要性の高いものを選別して優先的に報告されるので(長年雲雀の側に仕えてきた男は、それを判断することを許されるだけの信頼を雲雀から与えられていた。)、雲雀に直接報告してくるとしたら余程緊急のものかあるいは…
雲雀の勘はろくなことではないと告げていた。それでも万一急を要する事であった場合放っておくわけにはいかない。眠気も相まって機嫌を低下させつつ、部下に先を促そうと口を開いた時、
『よう!恭弥!!』
突如、壁に内蔵されたディスプレイに映し出された、煩いくらいの黄金色とカンに障る朗々とした声。
雲雀の勘は当たった(当たらないでよかったのに)。機嫌は先程の比ではなく急降下した。
*****
アポ無しの外部通信など通常ならば絶対に相手にしないが、しかし流石にコレが相手では部下も無下にはできなかっただろう、と目に見えて機嫌の悪くなってしまった上司の様子に気を配りつつも草壁は内心嘆息する。
キャバッローネファミリー――――伝統と格式高いイタリアンマフィアにして、ボンゴレの筆頭同盟。雲雀率いる並盛地下秘密財団にとっても有力な取引先といえる相手のひとつであり、そのキャバッローネファミリー十代目ドンはこの地下施設の連絡回線を知る数少ない者の一人であった。
部下達では大物相手に下手に対応することも出来ず、雲雀が帰還するのを待つしかなかったのだろう。タイミングの悪い…否、もし雲雀本人が居る時に通信が入っていれば無視されていただろうことは確実だから、向こうにとってはグッドタイミングか。
『お前いまツナのカテキョーしてるんだってなあ』
あーあ羨ましいぜ十年前のツナ懐かしいなぁ俺も会いてぇな〜
なんとも暢気な発言に雲雀は形の良い眉をつり上げ、無言でリモコンを手に取った。目的は当然、回線切断。(ここまで我慢していたことすら奇跡に近い。)
しかしいち早く雲雀の行動を察したディーノが慌てて止める。少々悪ふざけが過ぎただろうか。つい本音が出てしまった。
(2007/11/28)
書きたいシーンに辿り着かないままやめちゃった書きかけ文。理由は書いててつまらなくなったから。
未来編・歪時の予言シリーズだったと記憶してるけどどうだったか…
金欠なんです(by綱吉)
「むくろー」
とてとてとて
「おやボンゴレ。クフ、どうしま」
しゅぼっ
「――っ熱、いきなりなにするんですか!?」
「燃えろパイン」
「誰がパイン―ってあつっ本気で熱いです燃えてます止めなさい」
べりっ ガツンっ
「止めろといってるでしょうっ」
しゅぅぅ…
「痛いー!殴るなよ、骸!」
「突然やってきて人を燃やしておいて、何言ってるんです。当然の報いですよ!」
「で?」
「んー?」
「なんでいきなり僕を攻撃してきたんですか」
「あー、うん。あのな。」
「パイナップルを焼くとお金持ちになれるんだってさ!」
だからお前、燃えて?万年金欠の俺を助けるとおもってさ!
「とても純粋そうな顔をしてにこやかに笑うなっこのあほマフィア!!」
そもそも僕はパイナップルではありませんっ!!!!
補足
(通常モードで近づいてきて予告なしに小言化&グローブの炎を骸の顔面に押し当てるツナ
→驚きつつ引き剥がす&げんこするナッポー
→とたんに死ぬ気化解除してウルウル涙目ツっ君)
(2008/01/26)
パイン丸焼で金持ち>>偶然見たテレビでそんなこと言ってたので、つい
雲雀恭弥の考察
沢田綱吉。
強かったり弱かったり、よくわからないイキモノ。
はじめのうちは、草食動物、小動物。正にそんな例えがぴったりだと思っていた。
けれども違った。
あれは、ライオンだ。
但し、産まれも育ちも檻の中、野生を知らずに生きてきた動物園の仔ライオン。
知っているのはやさしい手とやわらかい毛布の感触、それと檻の向こう側からの見知らぬ好奇の眼くらいという、平和呆けして飼い慣らされた獣。
いまはまだ子どもだから小さくまろく庇護欲を誘う見かけをして簡単に小動物の群れに紛れてしまう。
牙や爪の意味を知らず、狩りの本能を知らず、愚かにも己のことを周りの弱い群れと同じイキモノだと思い込んでしまっている。
でも、野生を知れば。闘いの空気を経験すれば。やがて忘れたふりの本能が必ず目を覚ますはずだ。
その証拠に、赤ん坊によって子どもを閉じ込めて(守って)いた檻の鍵は解かれ、少しずつ少しずつ野生に馴らされていった彼は、その度に、牙を、爪を、取り戻していった。
あのいつかの戦いの地で、子どもの背に黄金色の鬣(たてがみ)を風に揺らす百獣の王の片鱗を確かに見た。
だというのに。
(ねぇ。)
(きみは、)
(いつになったら、)
(気付くの。)
確かに力を持っているくせに、(けれどもその力を発揮するは群れの仲間を守るためにのみ。狩るためには奮われない。)
戦いの力を手に入れてもなお必死に弱者で在ろうとするその様が、強者でありながら群れの中に留まるその性が、孤高を好む己には気に入らない。
いくら必死に草食動物の皮を被ってみても肉食動物は肉食動物にしかなれないのに。
(2008/02/12)
尻切れトンボ。とりあえず、ヒバリさんの考察っつーか空空の主張。
現在は赤ちゃんライオンの如き愛らしさ、でもいつかマフィアっていう獣の頂点に立つ獅子王になるんだよ!…と(笑)
ライオンは肉食獣だけど、群れの一匹をリーダーにして行動するし、そーゆーところもファミリーのボスってのと似てる気がします。
その破片があとどれくらい溜まれば、あなたは気づくのかしら。
それともずっと、 ?
(あ、また。)
思いつつ頭の中でカウント+1。
トータル数は今のでちょうど二桁に達したところだ。
自分の向かい側に座ってにこにこと無邪気に話し続ける親友の顔を、時々適当に相槌を打ってやりながら、内心呆れた心地で見つめる。
(この子ったら、本気で気付いてないのかしら。)
笹川京子の本日の「ツナくん」発言数:10回
多分まだまだ記録は伸びるだろう。
(そんな顔で、話すくせして)
彼女はまだ自分の気持ちに気が付かない。
気付かれることない想いははらはらと堕ちて、
いったい、
水底には幾つの破片が沈むか
(2008/02/15)
めずらしく恋愛っぽいの。撃沈。やっぱり自分には恋愛物は書けないなあと思いました。
title Thanks >>
as far as I know
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