オイこら！アホ女!!話は聞いたぞ、テメェ十代目のこと聞き回ってるらしいじゃねぇか！
――ぁあ?!アホ女じゃねぇ？テメェなんかアホ女で十分なんだよ!!

自称十代目の右腕兼嵐の守護者の証言

ったく、断りもなく勝手なことしやがって…十代目の素晴らしさを伝えるだぁ?!
そーゆーのはな！オメーじゃなくて右腕たるオレの仕事なんだよ!!

十代目…沢田さんは本当に素晴らしいお方だ。
先ず何よりも素晴らしいのは、誰にでも分け隔てのない慈悲深さだろう。そのお心の広さは空よりも高く海よりも深い！
初めて会った日の非礼を許してくださった十代目のお優しさをオレは一生わすれねぇ！！
…敵の連中まで気に掛けてやるのは優しすぎると思うこともあっけど…まぁ、それだってあの方だからこその美点だよな。そんな十代目だからこそオレは忠誠を誓っているわけだし…。

そして次に忘れちゃならねえのが戦闘時の雄々しき勇姿だ！
時に荒々しく、時に静謐さを湛えて炎を纏い闘われるそのお姿は、言葉で伝えきることなんて不可能な神々しさ！
対面する度にますますお強く、お美しくなられて…その渋さにオレは感動に打ち震えずにはいられねぇんだ。

その上、あのお方は日本人特有の謙虚で奥ゆかしい一面を持ち合わせていらっしゃる。
見守るこちらがもどかしく感じてしまうほどお優しく無欲で高潔な精神の持ち主なんだ。
あの方こそまさに男の中の男！
そして…常に十代目のお側に在り、誰よりもあの方を理解しているのが右腕…すなわち、このオレ獄寺隼人っつーわけだ。――分かったか?!アホ女！


←BACK / NEXT→楽をするのが下手なところ





















ん？ハルと獄寺じゃん、…なぁに、あんたらまたケンカしてるの？

同級生兼友人の親友の少女の証言

沢田の魅力〜？まーた変なことしてんのねぇ、獄寺。ハルもお猿に付き合ってやる必要ないよ――て…何、始めたのはあんたの方なの？
…しょーがないなぁ、いま調度ヒマしてたし友達のために一肌脱いでやろうじゃない。

まぁ…沢田っつったら、ダメツナの一言に限ると思うけどねぇ。あとはバカ、ガキ、お猿、単純…何よ獄寺、文句あんの？
――あーハイハイ、そーねアンタにとっちゃスバラシイひとなのね。…ま、おかしなことに、コイツみたいなちょっと変な奴らが妙に沢田の周りには集まるのよね。

私の見た限りじゃ、沢田は巻き込まれて流されて最終的に一番損な役回りさせられるタイプでしょ。要領が悪いっていうか、気が弱いっていうか。
獄寺が転校してくる前とかはさー、アホな男どもの屁理屈に反論もせずに雑用とか押し付けられたり、不良に絡まれたりって日常茶飯事だったし。
あれだけ度々そんな目に合ってたら普通もっと小狡くなってもおかしくないと思うんだけどね〜。
楽するのが下手なのか、なんなのか。…なんでか知らないけど、上手く災難を避けれるようになる前に理不尽な状況に慣れる方が上手くなっちゃったみたいだね、沢田の場合。

最近は獄寺や山本なんかとつるむようになって、そーゆーの減ったみたいだけど。
でも私からしたら今でも、十分要領悪くみえるわね〜。
もうちょっと上手く立ち回ったって、バチ当たんないと思うけど、…まぁ。沢田らしいっちゃ、沢田らしいし。あーゆー性分は、一生変わんないのかもしんないね。


←BACK / NEXT→嬉しそうに見つめてくれるところ





















あ、そうそう！私これから京子んとこ遊びにいく予定だからさ、ハルも一緒に来なよ。
遊ぶついでに京子にも沢田の話きいてみればいいじゃん？

並盛中のマドンナ兼憧れの少女の証言

あ！花、いらっしゃい！それにハルちゃんも。来てくれて嬉しいな！

へ〜！ハルちゃん、ツナくんについて聞いてまわってるんだ〜。もう随分たくさん聞いたんだね、お疲れさま！
ねぇ、それって私も参加しても大丈夫かな？…本当？わぁ！ありがとう！

そうだなぁ〜、ツナくんはおもしろくってすっごく素敵なお友達だよ！
ツナくんの周りにはリボーンくんや山本くん、獄寺くん、ランボくんやイーピンちゃん。たくさんのひとがいて、いつも賑やかで一緒に居ると楽しくなれるよね。
一緒に遊んだお正月とか肝だめしとか、すごく楽しかったなぁ。海や花火大会もまたみんなで行きたいね！

それから、うちのお兄ちゃんとも仲良くしてくれて、ツナくんと会ってからお兄ちゃんも毎日楽しそうだよ。
うふふっ、お兄ちゃん、いつもツナくんのこと「凄いヤツだ」って言ってるんだよ？

それにツナくんは、私にいつも嬉しそうな笑顔で笑いかけてくれるから、ツナくんといると私も自然に笑顔になれるんだ。
あと…時々まっすぐな眼をしたツナくんを見ると、まっすぐ前に向かって進んでるみたいでかっこいいなって思うよ。
…でも、やっぱり、いつものおもしろくてやさしいツナくんが一番すきかなぁ。


←BACK / NEXT→...とりあえずこんなところかな。

エンディング

はひ〜、つ、疲れました〜。
今日１日でいったい何人の方にお会いしたんでしょう…？ハルはもうヘトヘトです〜。
１日のはずが、何故だかもう何ヶ月間も頑張ってた気がします。…なんででしょう？ミステリーですぅ〜。
でもそのぶん、結構いろんなお話を聞けたんじゃないでしょうか！

さぁ！いかがでしたか!?
これであなたにもツナさんのハイパーでグレートな魅力が少しはご理解いただけんじゃないでしょうか！

まぁ、たったこれしきのことでツナさんの魅力をトーキングしきることなんてできませんけどね！

ではでは！これにてエンドです〜！！


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