00. お名前とサイト名をどうぞ。また、よろしければなにか一言。
-
名前→ 空空空(あきそら くう)
サイト名→ 紫雲-ムラクモ-
です。 どっちも無理やりな読み方しててあれですね。
場面描写って苦手ですが、だからこそあえてこのお題を頑張ってスキルアップしたいです。
そして実はこれ以上のオリジナル更新停滞を回避するための策だったりするのはここだけの話です(苦笑
そのうえ本編が全然進んでないにもかかわらず TriangleTrialogue 設定で書いていくつもりです(暴挙)
(※2009/2 追記)
名前があきそらに変わりました。オリジ長編TTは既に作品をサイトから下げているのでTT設定以外でも書いていきます。
01. 告白 【44文字】
- 意を決して口を開き、
「 」
その瞬間、通り過ぎた一陣の風に。
言葉はさらわれてしまった。
( その風は、まるで 言わないで というように。 )
届かなかった君への言葉
02. 嘘 【62文字】
- 「嘘つけ」
そう言えば、なんでとばかりに目を見開く。その姿に自然、ため息が出た(呆れの、だ)。
なんでも何も、バレバレなんだよ。
(お前、俺が一体何年お前の幼馴染みやってると思ってんだ。)
03. 卒業 【63文字】
-
「い、今なんて…?」
恐る恐る尋ねてみるが返されるのは先程と変わらない答え。
「きょうからはパパじゃなくて、とうさん、てよぶから」
パパ呼びからの卒業/親離れする4歳児とショックな父の図
04. 旅 【65文字】
-
分かれ道にて。
「どっち?」
「こっち」
案内人の指の先は明らかに道はない。
「……」
溜息をついて、けれど結局、指示通りの道へ足を運んだ。
道無き道ばかり行く危険な旅案内。
けれど目的地には確かに辿り着けるのだ。
05. 学ぶ 【65文字】
- 学習能力がない。
目の前の相手にそう思うことが多い。例えば今とか。
「い、痛い…」
はぁ。
ぐしぐしと泣くソイツに傷の手当てをしてやった。
泣き虫とクールのちびっこ幼馴染みコンビ。
毎日こんな繰り返し。
07. ペット 【60文字】
- 賢いね
素晴らしい毛並みだ
こんなペットが居て羨ましい
周囲からの讚美に、しかし当の彼女は不満げだ。
だってこのこは友達なのに。
ペットなんかじゃないのよっ!
大人の見解とこどもの気持ちの相違。
09. おとな 【65文字】
- 時が経って、背も伸びて。
そうしたら“おとな”になるんだと思ってた。
けど、
自分よりちいさな彼女の方が、ずっとずっと、大人だと知った。
(あぁ、自分はなんと幼く、無知だったのだろう。)
10. 食事 【65文字】
- くしゃり、
真っ赤なそれに歯を立てて、みずみずしい果肉で喉を潤す。
「何まぬけ面してんだ」
見上げた顔先に欠けた赤い果実が降ってきた。
木の上で採ったらそのまま食事。野性的。
11. 本 【67文字】
- 難しい言葉がずらーっと並んでて読むと眠た、く…ぐー。
あだっ
な、何?!
…え、寝てただろうって?ま、まさかぁ!
…ヨダレ?
…あ。
あ、はは……
難しい本イコール催眠装置。
12. 夢 【44文字】
- 目醒める。瞬きして、息を吐く。
握りしめた手のひらはじっとりと湿っていて気持ちが悪かった。
もはやおぼろげな悪夢の残滓。
13. 女と女 【65文字】
- 取っ替え引っ替え、そうして出来上がるのは布の山。
一方はひどく楽しそうに、もう一方は疲れた様子で。
ファッションショーはまだまだ続く。
お古の洋服で着せ替え人形状態。
「…いい加減止めません?」
「そうね!今度はちゃんと新品を用意しておくわね!」
「……」
19. 化粧 【64文字】
- 鏡の前で1時間。今日は特に念入りに。(だってあの人も来るのよ!)
最終確認――よしっ 完璧!
鏡の向こうの相手に最高の笑顔を送った。
パーティー前の恋する乙女のヒトコマ。
24. 悲しみ 【56文字】
- 天を仰いで一斉にうたう。
互いの声を重ねて、静かに、静かに――。
彼方より落ちてくる雫が、彼らの代わりに泣いていた。
鎮魂歌。